なつやすみのじゆうけんきゅう(【FANCY24g】田中摩美々 に描かれている蝶・蛾について)
目次
- 1.はじめに
- 2.FANCY 24gというタイトル
- 3.描かれている蝶・蛾たちは何者なのか
- 4.蝶になる
- 5.まとめ
- 6.参考文献等
--------------------------------------------
1.はじめに
お疲れさまです。
サンドパン(Pの姿)という名前でシャニマスに潜っているサンドパンです。
世間は絶賛夏休みのシーズンですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今週は最高気温が40℃もあったみたいですね。
567もそうですが、日射病熱中症には気をつけましょう。
さて、今回は謎多き 【FANCY24g】田中摩美々 に関する自由研究です。
蝶の具体的な種類について興味のない方はココだけ読んで下さい。
※※※
- コミュに関しての考察ではありません。
- 蝶と蛾の写真を載せているので、苦手な人は読まないことをオススメします。
- 載せているリンク先や画像について、転載許可をいただいている訳ではないので、問題があった場合は削除します。
※※※
2.FANCY 24gというタイトル
- syrup 16gというバンドのオマージュ?
- コミュ内に登場する知育菓子(ねるねるねるね?/たのしいらーめん屋さん?)の重さが23.5g ⇒ 四捨五入して24g?
これどういう意味なんだろうと不思議だったのですが、バンドを知っている人からするとすぐ思い付くネタだったようですね。
情報が点々と散らばっていたので、まとめという形で記しておきます。
3.描かれている蝶・蛾たちは何者なのか
本題です。
フェスアイドルのイラストでは、蝶を模した衣装を纏う摩美々が、色鮮やかな蝶・蛾とともに標本にされているような様子が描かれています。
描かれている蝶たちについて、素人なりに調べてみました。
①マダラチョウの仲間
オオカバマダラ(Danaus plexippus)
この人はアメリカ大陸を渡り鳥のように長距離移動することで有名らしいです。
どこまでも羽ばたいていく的な解釈ができると面白いですし、ライブのV字飛行スタイルじゃないですが283プロ自体にも渡り鳥的なコンセプトがあるような気がするので、こいつかなと思いました。
スジグロカバマダラ(Salatura genutia)
に、似てる......
上に自己解釈を書きましたが、マダラチョウ界隈は特定の種に擬態するものが多いようなので、断定は難しそうです。
②オジロツバメガ(Alcides agathysus)
http://t-maekawa1108.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/post-8221.html
青い蝶って綺麗ですよね。
ちなみに私はオオミズアオたんが好きです。↓↓↓
③わかんない
後翅に尾状突起らしきものが2本...?あるように見えるので、フタオチョウの仲間のような気がするのですが、力尽きました。
だらしないPですまない...
9/16追記)
ニシキオオツバメガ(Chrysiridia rhipheus)
博物館で見っけました。
フタオじゃなくてミツオだ...
しかしよくまぁこんなコントラストになりますよね。
コメントで教えてくれていた方もいたようです、ありがとうございました。
④シロチョウの仲間
アカネマダラシロチョウ(Prioneris philonome clemanthe)
アカネシロチョウくんという人に擬態しているそうです。
ヒプシヒイレマネシシロチョウ(Prioneris hypsipyle Weymer)
ラップで超能力バトルしそうな名前ですね。
ググっても全くヒットしないんだけど何なの君...?
アカネマネシシロチョウ(Prioneris autothisbe hypsipyle Weymer)
学名的に下2つに関してはほぼ同一人物みたいですが、ビジュアル結構違うんですね...
ただシロチョウの仲間であることは間違いなさそうです。
⑤トリバネアゲハの仲間
メガネトリバネアゲハ(Ornithoptera priamus poseidon)
ロスチャイルドトリバネアゲハ(Ornithoptera rothschildi Kenrich)
生き別れの双子か何か?
トリバネアゲハは緑地に黒という基調で結構似ている子が多いみたいですね。
この二種のどっちかな気はしますが、どっちかまでは分かりません。
⑥わかんない
いやこいつ見たことあるんスよ。
岐阜の博物館で(多分)
誰か見てきてください。
9/16追記)
モルフォチョウの仲間 or 実在しない?
嘘です、いませんでした()
学芸員さんにイラストをお見せして伺ったのですが、こんなにハッキリとした紫色の蝶はいないんじゃないかとのことでした。
そして羽根の形と水玉模様からして、「モルフォチョウの仲間」なのでは?という見解をいただきました。
この手のチョウは光の加減や角度でだいぶ色の見え方が変わるので、見え方によってはこんなに変わるよね、という表現なのではないかとのお話でした。
確かに角度によっては紫に見える......のもいるという感じでしょうか。
カードの主役は摩美々なので、イラストでは紫を強調したのという解釈もあり?
もしかしたらイラストレーターさんが遊び心で一匹だけ空想で描いた蝶かもしれませんですね。
あるいは世界中のどこかに、このイラストまんまの真パープル蝶がいるかもしれないので、引き続き調査していきたいと思います。
共通点
あくまで外見的な特徴で似ているものを探しただけなので、果たしてモデルと一致しているかは謎ですが、ある程度絞ったことで彼らの共通点が見えてきました。
それは
- 派手な外見をしている
- 毒を持っている(あるいは毒を持つ種に擬態している)
この2点です。
どうやら摩美々は、毒を匂わせる蝶蛾の仲間として展翅されているようです。
そして、この蝶たちが毒を会得するのは幼虫時代です。
毒を持っている植物の葉を食べて蓄積し、その毒は成虫になってからも体内に残り続け、身を守る。
種類によってはその毒が産卵した卵にダイレクトに伝わり、生まれながらにして毒虫として生まれるのもいるらしいです。
摩美々といえば、まだハッキリと描かれていない生い立ちなどのバックボーンが魅力の一つですが、これらの蝶のチョイスは、そのことを暗喩しているのかなぁと感じました。
それを踏まえて摩美々自身やこのカードについて考えると、また面白い切り込み方ができそうです。
4.蝶になる
蝶や蛾というモチーフにどういう意味が込められているんだろうという話です。
調べたらスピチュアル的な話がたくさん出てきました。
スピリチュアルな観点での蝶(蝶々)について | スピリチュアルって何なの?何ができるの?
※抜粋
夢の中であなたが蝶になっていた場合は、あなたが今の自分自身から変わりたい、という強い思いをもっていることを意味する願望夢です。
もしかしたら、今の現状に満足せず、不満がいっぱいなのかもしれません。
といってすぐに大きく変わることは難しく、多少の現実逃避の気持ちも入っていることでしょう。
蝶は飛ぶことが出来ますから、そういう軽やかな存在になって、現状から逃げ出したいというストレスも抱えていると考えられます。
まずは落ち着いて状況を分析し、現状を打破するために出来ることはないか、家族などに相談して身の振り方を考えてみるのも吉でしょう。
要は変身願望的なやつなんでしょうか。
この手の話題で、蝶はよく出てくるのに蛾があまり出てこないのが不思議でしょうがない今日このごろです。
蛾かわいい...かわいくない?(キモいのもいる)
5.まとめ
同定はムズい
昆虫の同定はムズいと聖書にも書いてありますが、久々にやってみるとやっぱり難しいですね。
お前ら何が違うんだよ...を久々に味わえて楽しかったです。
図書館で図鑑や専門書を開いてみましたが、今回調べた蝶たちではオオカバマダラとトリバネアゲハ以外ほとんど載っていませんでした。
ぷろてんワールドさんに感謝。
シャニマスの好きなトコ
私がシャニマスを好きな理由の一つなのですが、このゲームには自然への畏敬の念が込められていると常々感じます。
分かりやすいトコで言うと、鳥・魚・無脊椎もろもろ、このゲームほど生物の固有名詞が登場するソシャゲも珍しいのではないでしょうか?(それがテーマのものはさておき)
あと咲耶ですが、彼女は自然や生命の美しさをよく語っていますよね。
・咲耶と摩美々のぶらり旅 『光のしずくが落ちる場所』より
・海と太陽のプロメッサ 『結ぶ』より
こんなこと言う18歳の女の子が地球上に果たして何人いるでしょうか。
好きになっちゃう...
真乃や摩美々など、特定の生き物が好きというキャラクターだけに収まらず、各シナリオの色んな箇所にそういった要素が散りばめられているのを見ると、スタッフの中に自然に親しみのある方がきっといるんだろうなぁと思ってしまいます。
そして今回の蝶たちのチョイスもどうやってしたのかとても気になります。
調べてみて分かりましたが、このイラストに描かれている子たちは、派手な毒蝶というテーマがあったとしてもそう簡単に見つけられないと思います。
図鑑ちゃんガッツリ開いたりデカい博物館行ったりとかしてちゃんと調べたんだろうな~。
愛してるぞシャニマス。
また、今の若い人たちは土や生き物とあまり触れ合わないんだな~というのをしばしば感じるので、その度に少し悲しくなるのですが、
アイドルモノという全く土壌の違うコンテンツでそういった生き物や自然との触れ合い、その営みみたいなものをサラッと織り交ぜてくる意気込みというか試みみたいなものが個人的にとても嬉しいです。
愛してるぞtkym。
そしてその情熱をほんの少しくらいグレフェスにも注いでくれてもいいんだぞ。
飛騨高山まつりの森 世界の昆虫館
岐阜県のtkym市にある博物館です。(偶然です)
世界中の蝶や蛾の標本が、銀河級のラインナップで展示されています。
その色鮮やかさに、館内に入った瞬間から圧倒されます。
虫好きでなくても楽しめると思います。
興味のある方は、是非足を運んでみてください。
蝶オススメです。
9/16追記)
行ってきた
調べきれなかった蝶③と⑥が気になりすぎて夜も眠れなかったので行ってきました。
玄関に入るといきなりなんかすごいのがあります。
これを完成させた執念がすごい。
展示は蝶もですが、甲虫の展示もかなりすごいです。
か、かわいい...
かわいい(確信)
(絶句)
写真でもすごいですが、生はすごいです。
本当に宝石みたいでした。
毛玉もいます。
ちなみにシマリスくんは一匹脱走して館内を走り回っていました...
たくさん写真を乗っけてしまいましたが、実物は写真の何倍も綺麗ですし、アート標本はサイズがものすごくデカイので圧倒されます。
蝶が好きでない方もそうでない方も、tkymPの方は聖地巡りの一つとして是非足を運んでみて下さい。
----------------------------
というわけで、夏休みの自由研究でした。
真乃と山行って生き物トークでボコボコにされたい。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
6.参考文献等
・ぷろてんワールド
・原色図鑑 復刻版 世界の蝶
・原色図鑑 昆虫大図鑑 Ⅰ蝶・蛾編
・地球博物学大辞典
・世界珍蝶図鑑 熱帯雨林編
・飛騨高山まつりの森 世界の昆虫館